761-780
Vol.761 シラカバ
2018.07.16
この3連休は、日本各地が猛暑になりましたが、
松本市も36度を超えました。
今週お引渡しの「Hana restaurant」さん、シンボルツリーはシラカバです。
カバノキ科カバノキ属の落葉樹の一種。
樹皮が白いことからこの名がつけられたそうです。
長野県の県木でもあり、
大好きなフィンランドでも、国の自然を代表するシンボルとしても挙げられます。
花言葉は「あなたをお待ちします」
まさにピッタリかも。
上高地の白樺林
小淵沢の葡萄畑と白樺
シンボルツリーの白樺
Vol.762 ferie
2018.07.23
昨年より松本市内にて計画をしておりました美容院へのリノベーション工事。
先週の18日、無事にオープンの運びとなりました。
元々ある倉庫を内部をスケルトンにし、一部増築のリノベ。
美容院のferieさんへと変わりました。
お店の名前は、フランス語の「休日」という意味。
休日のようにまったりと寛いで頂きたい想いをオーナーさんと形にする事が出来ました。
設計、内装のデザインは勿論、
今回はコート掛や壁掛け時計、ゴミ箱に至るまでのインテリアとして置くもの、
待合の小林幹也さん率いるタイヨウノシタの椅子、
ステレオやロゴやショップカードのデザインもお任せいただきました。
是非、多くの方に寛ぎにお越し頂きたいです。
Vol.763 建築の日本展
2018.07.30
9月17日まで六本木ヒルズ森タワー53階の森美術館にて開催中の
「建築の日本展」へ行ってきました。
まずは、「ミラノ国際博覧会2015日本館」の為に制作された木組がお出迎え。
金物は使わず、相欠き加工をした4種類の基本部材で
組み上げられているその姿は美しい!
原寸スケールで再現した千利休の作と伝えられる茶室「待庵」は
内に入る事も出来ます。
「家具のモダニズム」のコーナーでは、香川県より集められた
名作家具に実際に触れる事が出来るのです。
香川県庁舎のマガジンラック付ベンチや
香川県立体育館の木製丸椅子など。
香川県文化会館の椅子は大江宏先生の設計。
おそるべし香川県!うらやましいぞ。
現存しない丹下健三氏の自邸を1/3スケールで宮大工が再現。
住宅の前にある庭は近所の子供の遊び場となっていたとか。
見所は沢山です!
写真撮影OK部分のみアップいたしました。
ちなみに、「三スケ割」なるものがあり、
三角スケール持参の方は、入場料の割引がありますよ。
Vol.764 ヒンプン
2018.08.06
先月お引渡しの(仮称)Hana restaurantさん。
住宅の玄関の前には「 ヒンプン」
ヒンプンとは、家の門の内側にある目隠しのことで
沖縄では魔除けの意味もあります。
(仮称)Hana restaurantさんの設計の際に訪れた沖縄の
中村家住宅のヒンプン。
以前のマンデーコラム「Vol.673中村家住宅」にも記載しました。
http://mondaycolumn.web.fc2.com/column09.html
もともと中国語の屏風(ひんぷん)の事らしいです。
沖縄ともご縁の深い(仮称)Hana restaurantさん、
今度は地元梓川にて家を守るヒンプンを設けました。
お店のオープンは10月の予定です。
Vol.765 百日紅
2018.08.20
物心がついて、最初に憶えた木の名前は
「さるすべり」だと思います。
先日、市川の実家へ戻った時、3軒隣りのマンションの庭に
濃いピンクの花が満開なのを見て、そう感じたのです。
昔と変わらずツルツルの幹、今も健在なのが嬉しいです。
サルスベリ、漢字で書くと百日紅。
「約100日間、ピンクの花を咲かせる。」のが名前の由来だそう。
猿も滑るほどツルツルの幹だから、その名前と
小学校の先生に教えてもらってから、幹ばかり見ていました。
今は満開を少し過ぎた頃ですが、
まだまだ鮮やかな色が、私達を楽しませてくれる百日紅。
庭木を選ぶ時、この時期花を咲かせるものが少ないので
彩りにこの木をお勧めする事もあります。
Vol.766 静岡県富士山世界遺産センター
2018.08.27
昨年末にオープンしました坂茂氏設計
富士宮市にある「静岡県富士山世界遺産センター」へ行ってきました。
木格子で囲まれた展示棟では、1階から5階まで螺旋スロープを
富士山を登っている様に、風景や歴史を鑑賞出来ます。
27年前に富士山頂で見たご来光を思い出しました。
ちなみに私の携帯の待ち受け画面は、友人のご来光バックの山頂記念写真です。
格子は富士ヒノキを使っているそうで、ヒノキの香りも楽しめます。
Vol.767 富士セミナーハウス
2018.09.03
先日、山中湖へ行った時に、立ち寄った法政大学の富士セミナーハウス。
昨年末から、もう使われなくなってしまったそうです。
ゼミ合宿で行ったのは、27年前。
OG・OBインタビューでも、セミナーハウスの前で撮った写真を載せました。
http://www.hosei.ac.jp/koho/pickup/ob-og/2015/150820.html
大学4年の夏、4日間位ここで缶詰状態になり、
卒業論文の途中経過をそれぞれ発表するのですが、
あの年は、陣内秀信先生がイタリアに行っていて、陣内研の大学院生が
大江新ゼミにいて、いつも以上に強烈なメンバーが揃っていました。
今でも先輩方とも繋がっていられるのは、富士セミナーハウスの合宿のおかげかも。
ちょうど3年前、ミトを譲り受けるために香川県へ行った時、
ゼミ合宿で扱いていただいた林幸稔先輩の設計事務所へ。
見学させて頂いた住宅で、面白いアルミ型材の使い方を教えて頂き、
先日引渡の住宅で使わせていただきました。
ありがとうございます!
色々な繋がりがあって今がある。
最近、しみじみ思います。
ミトも我が家に来て、今日で丸3年経ちました!
Vol.768 カヤック
2018.09.10
以前、手塚貴晴氏の講演会で
「自分達(設計者)が生活を楽しんでいなければ、いい家はつくれない」
という旨の話しをされていて、とても感銘を受けました。
私達も今までも楽しいけど、もっと生活を楽しもう!と、最近始めたのがカヤック。
お盆休みに青木湖で初挑戦しました。
←ミトも楽しんでそう。
という事で、はまりました!
信州に住んでいるんだから、信州の自然をもっと楽しまなければ。
myカヤックを買おうか、カッヤク好きのお施主さんに相談。
色々なカヤックを体験させていただきました。
シットオンカヤック、シットインカヤック、1人乗り用、2.5人乗り用・・・
ミトも自ら乗り込みました!
乗ってみたかったスタンドアップパドルボードも体験。
ミトは流行りのSUP DOGにはなれなさそうです。
そういえば、父も50歳を過ぎてカヤックを買い、
江戸川へ釣りに行っていました。血筋かも・・・
Vol.769 アアルトのふるまい学
2018.09.17
昨日は新宿OZONEで開催された塚本由晴氏の「アアルトのふるまい学」の聴講へ。
フィンランドの建築家アアルト生誕120周年を記念して、
15日から神奈川県立近代美術館でもアアルトの国際巡回展が開催されています。
近代的ではないがデザインが洗練されているアアルトの
今回は特に「窓」にスポットをあててのお話でした。
初期の「セイナヨキの自衛団ビル」や「パイオミのサナトリウム」からの窓の変遷や
寒さや結露の対策、「セイナッツァロ村役場」の使う人への配慮、
アアルトスタジオや図書館などのトップライトなど、興味深い話ばかり。
自邸の窓にもあったように、冷気を遮るラジエーターの上の植物は
外の緑と内とを連結する役割もあったそうです。
塚本氏の「アアルト建築の5原則」は
冬の間家の中で過ごす時間が長いからこしの工夫があり
①窓・・・多様なふるまいの統合
②大きなリビング・・・地形を彷彿とさせるような段差を含む
③家具と照明のコーディネーション
④自然素材の活用
⑤ファイヤープレイス
寒い信州の暮らしにも、私達の目指す設計にも、リンクすると事が多いです。
今回の講演のファシリテーター和田菜穂子氏(建築史家/AALTO120代表)もコラムに
「住んでみて、北欧のほとんどの家では窓にカーテンをつけないことに気づき、驚いた。
家の中が外から丸見えでもお構いなし。むしろ窓辺に花を活けたり、置物を飾ったりして、
室内インテリアを自慢気に見せているのである。」と、書いてありましたが、
私達もフィンランドを旅して、いい家だなと覗いてみると、住人の方と目が合ったり
なんて事もよくありました。
アアルトの自邸には、妻アイノがデザインしたカーテンはかかっていたましたが・・・
来年には、ヴィーキ教会などの設計の若手建築家
JKMMアーキテクツの講演会もあるそうです。こちらも楽しみ!
Vol.770 アアルトの窓
2018.09.25
先週「アアルトのふるまい学」の話しを一緒に聴いた友人は夏のフィンランドへ、
私達は冬のフィンランドへ行った事があるのですが、
今度は一緒にヒューヴィンガーにいる友人の所へ行きたいね!と盛り上がり、
懐かしくなってフィンランド旅行の写真を見返しました。
やはりアアルトの窓は、塚本氏がおっしゃていた「多様なふるまい」があるなあ。
Vol.771 Hana Restaurant
2018.10.01
先日お引渡しをさせて頂きましたHana Restaurantさん、
いよいよ明日オープンを迎える事となりました。
場所は松本市梓川倭。
沖縄 古宇利島のオーベルジュ「&HanaStay」さんへ打ち合わせに行ったのが2年前の9月。
あのラグジュアリーな雰囲気を、新しいお店に引き継ぐ事がが出来ればと
設計・監理をさせて頂きました。
客席の正面のオブジェは、この敷地にありました柿の木を
atelier m4さんが新たな命を注いでくれた物。
エントランス部分の版築壁は、壁匠トーワさんとデザインを考えました。
鉄板焼きを7席のみのゆったりした空間で味わっていただけると思います。
Hana Restaurantさん、開店おめでとうございます!
詳しくはこちらをご覧ください。
↓
https://www.facebook.com/Hana-Restaurant
Vol.772 天照大御神
2018.10.08
この三連休は、久々晴天続きの信州。
お城で開催のそば祭りも大盛況だったようです。
最近、会話の中によく出てくる天照大御神(あまてらすおおみかみ)。
日本神話に登場する女神で
父はイザナギ(伊耶那岐)、母はイザナミ(伊耶那美)で
弟がスサノオ(建素戔嗚尊速)とツクヨミ(月夜見尊月読命)。
子供はホヒ命、アマツヒコネ命、イクツヒコネ命、クマノクスビ命、アメノオシホミミ命、
タキリビ姫、タキツ姫、イチキシマ姫。
スサノオの乱暴な行いを悲しまれた天照大御神が、
天岩戸(あまのいわと)に隠れてしまわれ、たちまち世の中は、まっ暗闇となり、
沢山の災いが起こりました・・・という話しは学校で習いました。
呼び名も複数あるそうで、『古事記』では天照大御神(あまてらすおおみかみ)
『日本書紀』天照大神(あまてらすおおかみ、あまてらすおおみかみ)
神社によっては大日女尊(おおひるめのみこと)、大日霊(おおひるめ)、大日女(おおひめ)
伊勢神宮では、天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)・皇大御神(すめおおみかみ)
今年は是非、お伊勢参りをしたいです。
Vol.773 困った時に
2018.10.15
先日、縦型ブラインドの紐がからまって動かなくなってしまい、
上がったままになってしまって困っています・・・
と数年前にお引渡ししたお施主さんからメールを頂き、
カーテンのPSYさんへ連絡し、ニチベイさんが直ぐに現場へ来てくれて、
その場で修理可能か、工場送らないとダメか、見てくれました。
メカ部分を開けて、その場で修理でなおりホッとひと安心した所、
お施主さんから、「いつも困ったときに対応や連絡をしてくださり、
ありがとうごさいます!
本当に何かあれば相談できるので安心です。」と嬉しいメールを頂きました。
そんな私も、先週の金曜日、突然、事務所の駐車場で
愛車のスマートが動かなくなってしまい、右往左往・・・
担当のKさんに連絡したら、代車と共にすぐに来てくださり、
ひとまずバッテリーケーブルで繋ぎ、動くようにして、工場へ運んでくれました。
そして昨日、修理と点検を終えて、スマートが帰還!
素早い対応のKさんに感謝感謝、次の車もKさんは裏切れない!です。
オレンジの源池カラーも気にしてくれているKさん、有難うございます。
Vol.774 讃岐会館
2018.10.23
麻布十番駅にほど近い所にある「讃岐会館」(現:東京さぬき倶楽部)は
1972年、香川県生協によって建てられた宿泊施設。
RC建築12階建ての本館は設計が大江宏先生の設計です。
老朽化や再開発によって、残念ながら来年で幕を下してしまうとこの事で
先日、ここのロビーで打合せを兼ねて、ゆっくりとした時間を満喫してきました。
2階のレストランでは、讃岐うどんも味わう事も出来ます。
Vol.775 ワンちゃんにやさしい街、鎌倉
2018.10.29
「鎌倉」で検索すると「ワンちゃんにやさしい街」と出てきます。
先日、神奈川県での打合せの後、足を延ばして、ミトといざ鎌倉へ。
♪トンネルを抜け切ると 材木座の波が見えた
アクセルを踏み込みよ 茅ヶ崎まで国道伝い
Ah 潮の香り~♪
高校生の頃から大好きな町、鎌倉。
本当に検索通り、犬にやさしい街でした。
犬が入れる公園が7つしかない、犬に冷たい街長野市は見習ってほしい!
Vol.776 念願の富山旅行
2018.11.05
2018.04.16のマンデーコラムVol.748に「妄想富山旅行」にて
計画倒れになってしまった旅行プランを書きましたが
先週末、なんと、ほぼそのまま実現!
木彫の岩崎努さんにもお会い出来て、
築90年の元医院を改装したアトリエも拝見させて頂き、本当に良い旅でした。
Vol.777 TONGARITRUCK
2018.11.13
源池設計室まちなかアトリエとしてお借りしているイチノビル、
ビルの名前の由来は、ここに以前あった「一乃寿司」さん
その名前の付けたビルのオーナーさんの住居部分の
リフォーム工事が進んでいます。
施工をしている「あさの施工」さん、建物だけでなく、
車の改装?創作?もやってしまう、とても面白い方なんです。
その車がTONGARITRUCK。
先々月幕張メッセで開催された「カートラジャパン2018」に出展した時は
めざましテレビなどの取材を受けたり、
雑誌「OUTDOOR あそびーくるBOOK」の表紙になったり。
こんな素敵な小さな木の家の様なトラック、
移動販売のカフェやピザ屋さんが何台もいたら絵になるだろうなあ。
キャンピングカーとしても、犬と一緒に寛げそう。
ご興味がある方は、あさの施工さんのサイトをどうぞ。
↓
http://ths.asanosekou.com/
Vol.778 モンステラ
2018.11.19
最近事務所に新たに加わったグリーンは「モンステラ」
サトイモ科モンステラ属、熱帯アメリカが原産です。
お施主さんから株分けしたものを頂きました。
ハワイアンジュエリーやハワイアンキルトなどでも、
モチーフとして使われるモンステラの葉、
これぞボタニカル!的な所が好きです。
乾燥にも比較的強く、育てやすいのもいい。
葉っぱ1枚でも画になる!
挿し木で増やすことも出来ます。
Vol.779 車と一緒?
2018.11.26
昨日、来春着工予定の敷地に寄ってきました。
3区画の分譲地の真ん中、南側の敷地は
秋口から工事が始まっていたかと思いきや
もうほぼ完成している!早い!
工期が短い事を売り文句にしている会社もありますが、
短いってそんなにいい事なのかな?とふと思いました。
工事中も現場で色々打合せをしたり、
定点観測していらっしゃる方もいたり、
少しずつ形になっていく様を住まい手さんはワクワクしながら見ています。
工事終了間際に「早く住みたいけど、もう打合せがないと思うと寂しいなあ」
とのお言葉をよくいただきます。
これから先の長~い新しい家での暮らしの中で
工事の数ケ月はほんの一部分なのに、
家づくりのワクワク感を楽しむ期間もしっかりあった方がいいのでは?
でもそれは、車を買った時、手元に少しでも早く来ないかなあと思うのと
一緒なのかとふと思いました。
車の様に「買う」いう事で、家を「つくる」という概念とは全く別物なのかも。
私達の家づくりとは別モノ?
就職してから、私も数々の車変遷がありました。
アルトジュナから始まり、マニュアル車のジムニー→ジムニースコット→フェスティバ
→ジムニーシエラ→ダイウーのマティス→ゴルフ→レガシーアウトバック
→プジョー207→プリウス「フジコちゃん」→ジムニー
→チンクアチェント→ティグアン→スマートFortwo
爆音を聴きながら、色々思い巡らしたドライブでした。
Vol.780 cafe 螢明舎
2018.12.03
12月になりました。
一昨日は毎年恒例の大江ゼミOB会に参加、
今年は同級生だった留学生の朴さんがソウルから来てくれて、
卒業以来27年ぶりに会う事が出来ました。
大学4年の時は小さかった朴さんの娘さんも30歳を超えたと聞くと、時の流れを感じます。
毎年なんですが、建築を学んだ仲間たちに会うとパワーをもらう事が出来、
更に更に元気になって松本へ帰ってきます。
なので、週末は市川の実家へ戻っていたので
以前から寄ってみたいと思っていた「cafe 螢明舎」さんへ行ってきました。
何かの雑誌で見かけたお店、母も姉も行った事があるらしく、
住んでいた頃、何度も前を通っていましたが、全く気付かなかったお店。
村上春樹さんのファンの間では、聖地的な有名なお店だそうで、
この日もお昼前には満席でした。
珈琲もさることながら、お店の雰囲気がとてもいいとの話で行ってみたかったのですが、
落ち着いた家具に囲まれる空間は本当に良かった!
あとで、お店のHPで拝見したのですが、椅子は松本に所縁があるそう。
「シェーカー教徒の家具、そのデザインを復刻した職人さんがいたのです。
松本で工房を開いていた家具職人「梶山さん」がその人でした。」
その家具を大切に使われているオーナーさんの心意気も素敵です。