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Vol.588 太陽光発電1年経過
2015.03.16
先週までのFinland紀行・其の2を多くの方に楽しんでいただき、ありがとうございました。
嬉しい事に、友人が設計に参加した昨年訪れたヒュヴィンカー市のロウナトゥーレン公園が
2014年フィンランドにおけるベスト環境建築に選ばれました!
Onneksi olkoon Asako!
↓
2014年フィンランドにおけるベスト環境建築
今週からマンデーコラム、通常モードです。
桜の開花予想が出始め、だんだん春めいてきました。
太陽光発電もそろそろ発電量が増えてくる時期です。
昨年の2月に太陽光発電パネルをのせて、1年経過しました。
半年前にもここで検証しましたが、1年経った所で
発電量と売電量、それぞれをどれ位なのか検証します。
2014年 | |||
月 | 使用電気料金 | 売電電気料金 | 差額 |
2 | 20,323 | 3,534 | -16,698 |
3 | 12,997 | 10,184 | -2,813 |
4 | 5,997 | 11,590 | 5,593 |
5 | 5,329 | 13,566 |
8,237 |
6 | 5,085 | 9,044 | 3,959 |
7 | 5,559 | 10,982 | 5,423 |
8 | 5,417 | 7,030 | 1,613 |
9 | 5,234 | 10,944 | 5,710 |
10 | 7,060 | 9,576 | 2,516 |
11 | 10,911 | 6,536 | -4,375 |
12 | 22,459 | 6,650 | -15,809 |
1 | 20,484 | 5,510 | -6,644 |
-13,288 |
Umm・・・1年でトータルがマイナス。もっと節電しなければ。
Vol.589 3236 Chair
2015.03.23
アメリカのシェーカー教の椅子をリデザインした中で、最も完成度の高いと言われているのが、
ボーエ・モーエンセンのJ39、ハンス・ウェグナーのCH36。
J39が曲げ木を用いた2次曲面の背もたれに対し、
CH36は薄い板を重ねて接着する3次曲面の成形合板の背もたれになっています。
モーエンセンが1956年に、フレデリシア社の為にJ39を自らリデザインした椅子が3236 chair。
J39より一回り大きく、木材も太いオーク材を使用、
クッション張りにする事でより快適性を高めていると言われています。
その3236 chairが今日届きました!
デンマークからやってきた中古の3236、レストアしたものを1脚譲っていただいたんです。
座り心地が良い!
座面は新しい革に張りかえています。
新しいものにはない、使い込まれた感じもまた良いんです。
HAND WORKS FACTORYの久留さん、ありがとう!
Vol.590 キッチンセミナー
2015.03.30
先週末、東京のツナシマ商事さんの「キッチンセミナー」へお施主さんと参加しました。
ちょうど桜も開花宣言をして数日経っていたので、
神田川ほとりの桜もちょっと楽しみにしていましたが、少し早かったようです。
ツナシマ商事さんと言ったら、スウェーデンのASKO(アスコ)や
アメリカのVIKING(バイキング)など海外のガスオーブンや食洗機等を取り扱っている会社です。
海外のものって実際どうなんだろう?使い勝手はどう?価格は?
など、やはり購入を検討する際には気になる所。
エンドユーザー向けに「キッチンセミナー」を開催していると聞いて、早速足を運んでみました。
まずはASKOの食洗機D5554で、卵やカレーがこびりついた食器を実際洗ってみます。
運転中の音なども体感でき、よくミーレかASKOか迷いますが、これは比較しやすい!
そして料理研究家の黒田民子先生による実機を使っての調理開始。
ASKOのガスオーブンHG1825ABで、板チョコを湯煎せずに溶かしてつくる「イチゴチョコ」と
シャキシャキ感を実感したもやし炒め。
ガスオーブンのVIKING「VGSO166」とベルタゾーニの「F680D9」でマルゲリータピザの味比べ。
そしてお施主さんが憧れの民子先生指導のもと、チーズのピザをつくりました。
また手間なし簡単美味しいドリアの作り方も教えていただきました。
実際のものを使ってのキッチンセミナーは、導入するにあたって、とても参考になりました。
民子先生もとっても素敵な方でした。有難うございます。
Vol.591 擬宝珠
2015.04.06
上着要らずの暖かい日があったり、マフラーが欲しい位の寒い日があったり、
気温が定まらないこの時期ですが、松本城の桜も開花し、5分咲きくらいでしょうか。
今週は暖かいコートを着込んで、夜桜見物に行きたいものです。
我が家の庭の緑も、気が付くと結構芽吹いていました。
先週までは何もなかった気がしていましたが、モッコウバラもオオデマリも緑で溢れ始めています。
どこからか種が飛んできたのでしょうか。
オオデマリの足元に昨年からギボウシが花を咲かせ、今年も元気な葉が出てきました。
先日、長野市で開催されたポール・スミザーさんの講演会でもギボウシの話は盛り沢山。
自然志向のガーデンデザイナーとして知られているポール・スミザーさん、
ススキなど日本原産のグラス類や、ギボウシなどの野草類の用い方に定評があるそうです。
ギボウシ(擬宝珠)は、日本・東アジア原産で、ユリ科の多年草。
歴史の時間に習ったドイツ人医師シーボルトが、江戸時代にギボウシをヨーロッパへ持ち帰って、
その後欧米でも広がり、Hosta(ホスタ)の名前で親しまれています。
擬宝珠は、伝統的な建築物の装飾で神社や橋の欄干の上などに設けられている飾りで、
日本武道館の、あの「大きな玉ねぎ」も擬宝珠です。
ギボウシはこの飾りにツボミが似ていることから付けられた名前。
種類が沢山あるギボウシ、ポールさんが写真で見せてくれたフクロギボウシ、植えてみたいなあ。
我が家のギボウシ
Vol.592 浅野教授の最終講義
2015.04.13
3月21日に大学を卒業以来初めて(だと思う)研究室のある校舎に入ってきた。
恩師の退官を記念した最終講義に出席するためである。
学部が主催の最終講義は1月に終了し、
今回は卒業生主催で製図室をお借りして行われた。
研究室では22回卒業生を送り出している中で私たちの代が1期生。
当然のことながら私たちが最長老という会になってしまった。
以前から知ってはいたことであるが、今回集まった百数十人の卒業生の
職業が実に多彩であることが面白い。
建築学部であるから当然建築関係の職業が多いはずではあるが、
他の研究室と比べてもちょっと変わっている感じがする。
当然ゼネコンや設計事務所、官庁はいるのだけど、
出版会社や家具職人、IT、役者、警察官、主婦などなど
話をした中でも様々な職業が出てきてそれぞれの分野で活躍している。
直接伺ったことはないが先生の「人をつくる」教育?のおかげのような気がする。
建築という直接的なものよりももっと、人であったり風土といったものを大切にしてきた
先生の研究室だからこそと思う。
浅野先生の今後のますますのご活躍とご健勝をお祈りしております。
Vol.593 調光ロールスクリーン
2015.04.20
今日は穀雨。
「穀雨」とは、「雨が降って百穀を潤す」という意味で、二十四節気の一つ。
種まきなどを始めるのに適した時期で、農作業の目安にされています。
その名の通り、今日は雨。
冬服とお別れできる陽気に少しずつ近づいているのでしょうか。
今日は来月竣工予定の現場にて、
いつもカーテン工事でお世話になっているPSYさんが実測に来てくれました。
テキスタイルの事は色々教えてもらい、いつも勉強になります。
先月お引渡しした住宅で、「立体記事構造調光ロールスクリーン」なるものを入れました。
上下スライドして調光するロールスクリーンはこれまでにもありました。
立体のタイプはオランダ・ハンターダグラス社の
シルエットシェードがありましたが、ちょっと高価なのが玉に瑕。
そして今回採用したのは、昨年ニチベイから発売された「ha・na・ri」
フロントレース生地、スラット生地、バックレース生地の3層からできています。
光の入り方もとてもやさしく、キレイ!
上げるか下げるかだけのロールスクリーンに、この機能は便利です。
クローズ!オープン!
「ha・na・ri」のサイト→こちら
Vol.594 初!山雅
2015.04.27
先週末からゴールデンウィークに突入しました。
今年はお天気も良くて、行楽日和ですね。
私も毎年恒例薄川でのBBQも、どうやら晴れの予報にホッとしております。
先日、今年J1に昇格した松本山雅の試合をアルウィンに見に行きました!
お初です。
サッカーの試合を見に行くのも、何十年ぶりだろう。
最後に行ったのは、高校3年の時、高校サッカー千葉県大会の決勝戦です。
市立船橋 VS 東海大浦安。
どちらが勝っても、同級生が全国大会に行くという、ちょっとおいしい試合で
結局、市立船橋が勝って、全国大会でもベスト4だったかな。
いまや、その市船の同級生の息子さんがJリーガーに・・・月日の経つのは早いです。
そんな訳で、久々のサッカー!盛り上がっていました。
勿論、山雅時計をつけて、山雅ビールを飲みながらの観戦。
この日、ホーム初勝利となりました!おめでとうございます。
頑張れ!山雅。
ゴールデンウィーク中ではございますが、
松本市内にてオープンハウスを開催予定です。
詳しくはホームページにアップいたします。
Vol.595 関守石
2015.05.04
最近、事務所道路側の植栽帯のネコのフン害に悩んでおりました。
ネコヨラズを置いたり、砂利を敷いたり、色々してみたのですが効果なし。
それで、緑化センターのTさんに相談、木々をきっちり植えることにより、
ネコさんが入る隙間を与えないよう、
そして緑をいつでも楽しめるようにプランしていただき、、先週工事となりました。
全体の主体は常緑低木のスキミアの植栽として、
間にセイヨウイワナンテンとヒューケラが入るパターン、
それぞれの植物の株元に草丈の低いベロニカが這うような配置し、
大好きなクリスマスローズも玄関格子戸近くに一株。
昨年見学に行った千住博美術館のようにカラーリーフも楽しめます。
帰り際、「ネコさんが入ってこない様に関守石をどうぞ」とTさん。
関守石とは、茶庭や露地の飛び石や延段の岐路に据えられる石で、
シュロ縄で十文字に結んである小石の事。
茶道の作法においてこの石が置かれた場合、
「これより中に入ることは遠慮されたし」意味があります。
Tさんのウィットにとんだ、なんて素敵な心遣い!
造園業という男性社会の中で、女性ならではの気配りのように感じました。
(ちなみにTさんは素敵な女性です)
Tさん、ありがとうございます!
ネコさん、どうぞここから先はご遠慮くださいね。
Vol.596 同い年の松本市美術館
2015.05.11
事務所から歩いて数分の松本市美術館、
興味深い展覧会が多く、毎回楽しみにしていますが、それ以外にも
私たちの良い散歩コースでもあったり、
3階の図書館は落ち着くためのスペースだったり、
なくてはならない空間となっています。
その松本市美術館も「13度目の春」を迎えたとの事。
「松本市美術館newsあーとふる」に
「松本市美術館がオープンしたのが2002年4月。13度目の春がやってきた。
十二支をめぐって、ひと回りしたということだ」とありました。
私たちの事務所兼住宅が竣工したのも2002年9月、という事で同い年!
より愛着が湧いてきます。
先日、コレクション展 「松本で楽しむ多様な美」を一緒に見に行った友人が
日展三山の一人、髙山辰雄氏の大きな絵に感動していました。
ちなみに日展三山は、東山魁夷、杉山寧、高山辰雄。
現在開催中の「戦後日本住宅伝説 —挑発する家、内省する家」も面白い!
2度見に行っても飽きないです。
松本は今年も「工芸の五月」でにぎわい始めています。
新緑の季節、是非、松本市へお出掛けください。
Vol.597 山の幸
2015.05.18
先週のブログで山菜を頂いた話をアップしたのですが
↓
http://genchisketch.blog48.fc2.com/blog-date-20150511.html
その後、存分に山菜を満喫しました。
千葉県にいる時は、山菜とは無縁でしたが、
信州に来て、この時期は定番になりました。
今回、お初の山菜「ウコギ」
ウコギは、茎にとげを持つことから、戦国時代の城下町では生垣として盛んに植えられ、
しかも食べられるという事で重宝されたという話を
山菜をくださったMさんからお聞きしました。
「ウコギ飯もオススメ!」と後輩からのアドバイスで挑戦してみました。
Vol.598 懐かしい
2015.05.25
週末は「懐かしい」が2つ。
1つは、新入社員時代ドラフターを並べていた先輩との再会。
会社を辞めて以来なので、20数年ぶりです。
いつも仕事でお世話になっている断熱屋のKさんと先輩が
お隣同士に住んでいるとの事で、私が「会いたい!」という話になりました。
さらりと四半世紀。
懐かしい面々の顔が頭を過りました。
会社のみんなで海水浴へ行き、二人して水着を盗まれ、
能登のダイエーでお揃いの水着を買った事には大盛り上がり。
本当に偶然の『縁』での再会にビックリ、Kさんありがとう。
もう一つの懐かしいは「味」です。
結婚前に私のアパートの斜め前にあったフランス料理屋さん。
コンクリート打ち放しの塔の様な素敵な建物で
狭い廊下をクルクル降りていくワクワク感、
こじんまりとした空間がとても居心地のいい雰囲気を醸し出していました。
このお店の一番人気のメニューが『ポタージュ“ラ わかめ”』
忘れられない味です。
沖縄の美味しいモズクを頂いたので、その味の記憶を基に
我が家オリジナルの『ポタージュ“ラ わかめ&もずく』を作ってみました。
お店の人に怒られるかもしれませんが、
昨夜は二人して「この味だ!懐かしいね」と満足のヒトサラでした。
Vol.599 雲切目薬
2015.06.01
今日から6月。
長野市の善光寺で57日間に渡って行われた御開帳は、昨日31日無事に閉幕。
700万人の人が訪れたとか。
先日、私も信州に住んで23年、初めての御開帳へ女子3人で行ってきました。
一緒に行った友人から「善光寺七名物って、知っている?」と聞かれ、
千葉県より信州が長くなった私ですが、初めて聞く話しにびっくり。
調査済みの彼女から聞いた七名物は、七味唐辛子、三国一の甘酒、善海の田楽、
雲切目薬、ねり膏薬、ローソク、鐘鋳川端のまんじゅうの七つ。
残念ながら、現在は七つのうち四つだけだそうです。
このうち知っているのは、七味唐辛子だけだ・・・
お参りの後、早速、目薬を探しに笠原十兵衛薬局さんへ。
善光寺仁王門から東へ5分位行った所にあります。
雲切眼薬は、鉄砲伝来のポルトガル人から製造方法を伝授されたという由来があるそうで、
雑誌ananの「カラダに良いもの」でも紹介されたとか。
古いお店の一部も残っていて、昔使っていた目薬のガラス瓶なども展示されています。
建物を見に行くのもオススメです。
Vol.600 garden山屋
2015.06.08
先週の夕暮れどき、塩尻市にあるガーデン山屋さんのお庭を散策。
待ちに待った雨が降った後のバラは、生き生きとしていました。
信州へ移り住んで7年目になるそうで、
古民家へ引っ越してきた時に植えたカツラの木は
見上げるほど大きくなっていて、良い感じの木陰をつくっています。
昨日のブログでご紹介した本『生活芸術家たち』の一人でもある山屋さん、
松川パン商店がきっかけでお知り合いになりました。
不思議なご縁です。
マイブームのルバーブが実際植わっているのを初めて見ました!
白い花が今見頃のエルダーフラワーは、シロップにもなるんだとか。
暮らしと密着し、そして楽しむお庭、参考になります。
ガーデン山屋さんのHP → http://atorie-mayu.com/
「生活芸術家たち」の写真展が長野市の東急ハンズであるそうです。
詳しくはこちらをご覧ください
↓
http://www.eki-midori.com/nagano/ringo/2015/05/post-22.php