2014年1月
Vol.527 似ている!北欧と松本の暮らし
2014.01.09
遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
2014年、本年も宜しくお願い申し上げます。
長いお休みをいただき、源池設計室は今日から仕事始めです。
1月1日から8日まで、フィンランドへ行き、
ヘルシンキ近郊で念願のAlvar Aaltoの建築を堪能しました。
そして6日目には友人の家でまったりと北欧生活を満喫。
北欧の暮らしと松本の暮らしは似ている!
少し行くと自然があって、キノコやベリーも豊富、クラフトも盛ん。
古いものを大切に使う。
寒い時期が長いので、家の中で楽しむ事も共通している。
遠く離れた北欧の地で、暮らしを楽しんでいる友人に
「似たような生活をしているね!」と言われ、すごく嬉しくなっちゃいました。
初めての北欧フィンランド。
日本から一番近いヨーロッパ。
素敵なフィンランドをマンデーコラムでご紹介したいと思います。
次回はAaltoです。
Vol.528 フィンランド国民年金協会(Aalto)
2014.01.13
ヘルシンキ市内にある『フィンランド国民年金協会』は1956年に完成。
トラム7か4か10に乗って「kansaneläkelaitos」で下車、目の前にあります。
メインホールを抜けると多層のスカイライトのある広い空間、
ここは当初、窓口があったそうですが、今は会議室として利用されています。
中にある照明器具や家具も勿論、アアルトのデザイン。
内部の6色のタイルは食器でも有名なARABIA社でつくらせたもの。
アアルトはタイルを好んで使っていましたが、
タイルは美しい、耐久性がある、そして掃除がしやすい!という点が気に入っていたそうです。
案内をしてくれた年金会館の職員の方も「そんなに掃除していないのよ、でもきれいでしょ」と。
食堂から見える中庭の中央には桜の木、そして元々あったという白樺の木。
ここの暖房システムは天井に銅管を巡らせ、そこにアルミ板、デザインもいいし、効率もいい!
丸い天窓のある図書室は、旧フィンランド領で現在はロシアのヴィボルグ図書館を再現したそうで、
手前の部屋は白樺材、奥の部屋はマホガニー材と使い分けをしたそうです。
ヘルシンキにある「マイ・スオミ」というツアー会社に「アアルト・ツアー」をアレンジして頂きました。
通常はアアルト大学がコースの一つらしいですが、現在工事中の為、
この国民年金会館への案内になっているそう。
でも個人的にはこちらの方が絶対良かったです。
ガイドの方もしっかり説明をしてくれて、じっくり色々な質問もでき、
フィンランド語も翻訳してくれるので、本当に助かりました!
入口の把手は定番!
勿論、照明にも拘るアアルト。
Vol.532 Kirkko(キルッコ)
2014.02.10
フィンランド語で教会のことをKirkko(キルッコ)というそうです。
今回の旅で、ヘルシンキ界隈の教会を巡りました。
アカデミア書店で購入した本を頼りに、あまり下調べもせずに行った場所もあり、
内部に入れなかった教会もありました。
また、アアルト大学内にあるオタニエミ教会も冬休み中でNG。
次回リベンジで、青空の下行ってみたいです。
Vol.533 住宅フェア in フィンランド
2014.02.17
フィンランドで毎年夏、ASUNTOMESSUT(アスントメッセ)という住宅フェアが開催されます。
さまざまな都市で持ち回り開催される住宅展示会で、昨年2013年はヒュヴィンカー。
実際に宅地を開発し、そこに住宅地や公園の他、幼稚園なども誘致するというプロジェクト。
ほとんどの家は、住む人が決まっていて、フェア中には内部も公開、
最新の住宅デザインや設備、インテリアを見る事が出来ます。
残念ながら私達が行った1月はフェアも終わり、住人の方が住んでいたので、
外部からの観察となりましたが、とてもいい勉強になりました。
今年2014年の開催地はアアルトの建築が多くあるユヴァスキュラ市。
このフェアでは来場者のアンケートでどの家が一番良かったかを決めるそうです。
一番になった家を教えてもらいましたが、『そうなんだあ』というのが第一声。
意外と新しいデザインでなく、古くからあるデザインが好まれるようです。
以前のブログにも書きましたが、この会場となった庭を設計したのが同級生。
日本の植物でフィンランドでも育つものをセレクトし、植えていました。
ちなみに、セルフビルド・・・家を自分自身で建てる事もフィンランドでは多いそうです。